What?MCバトル 其の一 ~そもそもMCバトルって何? ~
いやいやゲリラブログさん
そもそもMCバトルって何なのさ!?
はい。そうですよね。
最近よく耳にするこのMCバトル。
「ただの口喧嘩じゃないの?」
「怖い。怒鳴りまくっている。怖い」
いやいや!実は違うんです!
現在、MCバトルは老若男女問わず参加している方がいるんですよ!
し・か・も!
このMCバトル。ただの口喧嘩じゃありません。
1.即興での韻(=ライム)の構築。
2.相手の言葉への返答(=アンサー)の重要さ。
3.その言葉に熱量(=バイブス)があるか?
4.相手に対し的確かつ印象的な言葉(=パンチライン)を残しているか。
5.発言をしたMCが真実(=リアル)を言っているか?
大雑把に分けてこの5つを踏まえながらマイクを持ち、交互に言葉を打ち合います。
……いやいや!分かんねぇよ!
そうですよね( ノД`)
では先ずこちらの動画をご覧ください!!
上記の動画は字幕もあって分かりやすいと思います!
戦っているのは
赤いパーカーのMC(=ラッパーの事)
Core-boyさん(現在はNovel-core)
黒いMA1を着たMC
じょうさん
です。
では、こちらの動画の解説をしていきましょう。(敬称以下略)
まずは先攻Core-boy
「へそは曲げても、信念曲げんな、B-BOYはキャップのつばを曲げるわ」
こちらは初心者の方も分かりやすい簡単な韻。というか「曲げる」という言葉を繋げてる訳ですね。
へそ曲がり=じょうの事なのですが、後攻のじょうのスタイルを見れば分るのですがとにかくじょうは相手の嫌なとこを突くのが上手い、自他共に認めるヒールスタイルのMC。じょうも自分の事をへそ曲がりと言っています。これを逆手にとりCore-boyは
それでも信念は曲げない。けれどラッパーだからキャップのつばを曲げる
という的確かつ印象的な言葉(=パンチライン)を先に決めていますね!
続く後攻じょう
「俺はレペゼンへそ曲がり(=レペゼンは代表の意味つまりへそ曲がり代表!)
明るい未来は手の中に!」
WOW!素晴らしいアンサーです!
Core-boyが言ったへそ曲がりに対し
「俺はへそ曲がりを代表してここにいる」という意味での
「レペゼンへそ曲がり」からの「明るい未来は手の中に」
アンサー+パンチライン+
へそまがり(eoaai)と手の中に(eoaai)という五文字で踏んだ即興の韻=大ダメージ!!
という適格な例ですね!!
大ピンチCore-boy!!
「分かってるぜへそ曲がり 俺がお前の唯一の目の敵 つまり目の敵 エゴサーチ 雑魚に打つ援護射撃」
韻の連打で返します。
へそまがり(eoaai) 目の敵(eoaai)エゴサーチ(eoaai) 援護射撃(enoaei)
と韻を踏んでいますね!ちなみに援護射撃だけ(eoaai)での全文字で韻を踏んでいませんが、援護射撃と口に出してみると分かりますが、一つ前のエゴサーチとかなり近い語感です。
ただ的確かつ印象的な言葉という意味ではじょうの方が印象的だったのではないでしょうか?
ここから更に畳みかけるじょう!!
「ダッサ!ダッサ!手の中に!はい一発……猫だまし!
~こいつはギャグセン低めのエドはるみ」
いやーこれはムカつく(笑)
ただ相手をムカつかせて錯乱させるのが上手いじょう!
自分が放ったパンチライン手の中にから実際に猫だましをして小馬鹿にしつつ韻を踏み、最後は強烈なギャグセン低めのエドはるみで韻を踏んで締めます!
この勝負の軍配はじょうに上がりましたが、
いやー!お二人共素晴らしい!
---------------------------------------------------
◇緻密に練られた戦略と、高度な回転の速さ、そして何より「自分らしさ」
改めてお話させていただくと、MCバトルは上記の動画のように
相手の言葉を踏まえて、韻を踏んだり、言葉でねじ伏せたりします。まるで格闘技の様に。
ただ、それらも真実=リアルでないといけません。
例えば上記の動画で勝利した
浪速の悪魔王子 じょう
彼は元々いじめられっ子でしたが、HIPHOPを聞き、いじめてきた奴らに立ち向かうようになりました。
いじめられっ子といえば愚直な印象がありますが、彼の場合いじめによってねじ曲がった性格(すみません;)を自らレペゼンしたスタイルで戦っています。
つまり!MCバトルは唯一無二の自分らしさをそのままリアルに戦闘スタイルに持ち込み戦います!
漫画でいえばジョジョのスタンドとか、ハンターハンターの念能力みたいに自分の戦い方というのでしょうか(分かるかな?笑)
例えば元サラリーマンで普段は大人しいが、
マイクを持った途端罵倒しまくる
ディスの極み眼鏡 DOTAMA
病気で貧しい家族を支えるために
マイクで戦う
時代を切り裂く革命児 裂固
など
ラッパー=強面
ではなく様々な方が自分の個性を打ち出しながら(自分をレペゼン)
MCバトルに挑んでいます!
この記事を見てMCバトルが少しでも気になったりしちゃったりして、
動画や会場でMCバトルを楽しんでいただけたらと思います!!