ゲリラブログ MCバトル解説、考察!

MCバトル、HIPHOPについて考察します

2月20日 フリースタイルダンジョン解説/後半 ついにBASEがダンジョン初登場!+ダンジョンの審査基準の傾向とは?

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 今回も2月20日フリースタイルダンジョン「BATTLE of BLACK MONSTER」の解説を行っていこうと思います!

前回の解説では裂固が盤石の強さでミステリオをRound1クリティカルで撃破!

ブラックモンスター軍相手に三連勝となりました!強すぎるって!!

 そんな裂固の前に四人目のブラックモンスターが現れます!

 

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ネタバレ回避したい方はこちら以上からの記事は見ない方がいいです!!

ネタバレモリモリです!

2月20日放送フリースタイルダンジョン解説前半はコチラ

mojodayox.hatenablog.com

 

闇に生きるDOPE MAN BASE登場!

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 ついに来たか!という感じですね!

呂布カルマが代表を務める名古屋の「JET CITY PEOPLE」所属のMC。

超低音でデスボイス」「喉にディアボロ飼ってる」とまで言われる程の黒くて味のある美声と、滑らかなフロウを武器にした実力派MC。

 KOK、UMB、戦極、罵倒のMCバトル4大大会の常連で好成績を残しています。

しかし彼のワードセンスも真っ黒黒。コンプライアンスがん無視で草ネタ、薬ネタを容赦なくぶち込むハスラータイプのファイトスタイル。

 地上波的にその魅力を発揮できるのか?というのとアンダーグランドの臭いがするラッパーなのでエンタメ色が強いダンジョンでスイングするのか?という疑問を持っていました。

 本人も以下のように語っています。

www.youtube.com

 

ただ本人も出ない!とは言ってないですからねw

そんなBASEと裂固は旧知の仲。裂固が所属するHIKIGANE SOUNDのボス「梵頭」とBASEは超仲良し。裂固にとってもBASEは身内と言っていいでしょう。

 そんな裂固とBASEの戦いの行方はいかに……!!

 

BASEvs裂固 Round 1

 (Don't Panic/French Montana)

 登場前の紹介Vで「俺が一番カッコいい。カッコいいラップを見せる」と言ったBASE!

じゃんけんで勝ったBASEは後攻を選択。

裂固

ダンジョンにあんたが来るとは思わなかったよ あんたにもお世話になってるから 本当は傷つけたくないけど 遊ぶ半分で来れる場所じゃねぇぞ!

  まずはBASEにリスペクトを掲げてから、モンスターの意地を見せます。

ダンジョンに来るとは思わなかったよは、僕も同意です。

フリースタイルダンジョン俺が守るべきものは一杯あるよ

昨日も俺のイベントに来てくれたな マジでそう この場所で遊ぼうぜBASEさん

 過去三戦に比べ明らかにやりにくそうな裂固。韻も踏まず自分の言いたい事だけBASEに伝えます。

 

BASE

そう お前は可愛い ダンジョン昨日もいたぜ柳ケ瀬

嫌がらせじゃなく 楽しくラップして遊んだね裂固

  珍しくというかBASEはまさか開口一番「お前は可愛い」と言ったのには驚きました。身内でも容赦なく殺しにいくBASEのイメージがあるので……勝ちに来ているわけではないのか、裂固が本当に可愛いのかは分からないですが、いつもと少し違う角度から攻めてきたな。という印象です。

 裂固の地元の柳ケ瀬から嫌がらせ遊んだねと渋い韻を踏みます。

その続きTo be continue じゃない ここで呼ばせるレスキュー

俺はいらないレスキュー やりすぎてる当然 お前ぶっ殺す

  独特なフロウで裂固を攻めます。しかし、BASEも裂固ほどではないですが本調子ではない模様。こちら、後程考察したいと思います!

 

裂固

俺もいらないレスキュー 1人で今日10人抜きするぐらいの気持ちで来てんだよ

だから4人目の時点でBASEさんが現れた事に対しては本当にしどろもどろかもしんねぇけど 目の前にいるなら絶対倒さなくちゃいけねぇ

  韻を踏まず言葉を吐き続ける裂固。しかし、ところどころ噛んでしまいそうになる自分を「どろもどろかもしんねぇけど」と口にします。攻めきれいない裂固。

昨日「女アテンド(あてがう)して」て言ってきたけど なんであんたにアテンドしなくちゃいけねぇんだよ

 よほど攻めるポイントがなかったのか、プライベートのやり取りを引き合いに出す裂固。BASEがゴリゴリでディスれば裂固もアンサーできるのですが、BASEも本格的に刺しにいっていないので、攻めあぐねている感があります。

 

BASE

こいつの実力見たかったから

頼んだアテンド

なのに こいつのレスポンス 未だに0

 「こいつの実力見たかった…から頼んだアテンド~」とこれまたBASEらしい独特なフロウをつけてアンサー。というかこれはもうアンサーというか ジャイアン的な悪ノリ(笑)続けて「なのに こいつのレスポンス……」とじっくり間を空けてから「未だに0」と決めます。

こいつモテてんでしょ?先輩モンスターさん

可愛い 可愛い 可愛い けど カス

  最後も「かわいぃ~」と伸ばしながら最後はカスで締めます。

余裕のBASEと対照的に表情が暗い裂固。

明らかにやり辛そうです(笑)

 

Round1の結果は結果は4:1で

BASEの勝ち!!首の皮一枚繋がった裂固。

Round2へと続きます!

 

BASEvs裂固 Round 2

 BASE

燃やして コンプラ ハイドロ フリースタイルダンジョンもネタ切れ

Empty Empty こっちはハイオクガンガンで もうディーゼル

  コンプラの部分は分からないですが、ハイドロやエンプティやハイオク、ディーゼル、というBASEらしい渋いワードを散りばめます。

天上天下唯我独尊

そう 俺は独りJCPでも独走

  いやー改めてBASEはリズムキープと、ビートへの乗せ方が神がかってますね。

ワードセンスもばっちりで正しく「かっこいいHIP HOP」を体現しています。

 

裂固

ダンジョンに呼ばれたぐらいで天狗になるような

BASEさんの方が絶対点いてるエンプティランプ

分かる?あんたにセーフティマークなんてねえ

聞き飽きたんだよあんたの××××のラップ

  Round1の負けを挽回するべく、天狗からBASEのワードを拾い→エンプティランプ→セーフティマーク→××××のラップで韻を踏みディスの籠ったアンサーを返します。

 

BASE

俺のマイメンの梵頭 裂固のとこの大将 俺とタメ

CDも出したけどお前ダメ

バーグとイチャイチャしすぎてキモイ

お前みたいな拉致してポイ

あっち向いてホイ

  裂固の身内の話を出しながら、文章のケツで踏み続けます。

 

裂固

フリースタイルダンジョンに持ち込むんじゃねぇよ身内ノリ

今宵はBASEさんの首取り

  パンチラインとアンサー、ライムが詰まったバースを吐きます。

それでもまだやりにくそうな裂固。

それじゃ台無し 分かる 俺のダイアリー

記録よりも記憶に残していく

そして 損 関係なく そして俺のフリースタイルは

あんたの場所 しっかり上げる 心の

  少ししどろもどろになりながらも、熱いバイブスと韻で最後までBASEに噛みつきました。

 

いやー!どうでしょう!

僕的な感じはBASE2:裂固3

といった予想でしたが……

 

Round2の結果は結果は0:5で

裂固のクリティカル勝利となりました!! (まじか…)

 

 考察1 チャレンジャーとして見てみたいBASE

 紹介VTRから「俺が一番かっこいい」と豪語し、試合後も「ぶっちぎりでかっこ良かったんで俺いいっす」とらしくなく笑顔。ここからは勝手な憶測ですが、BASEはやはり賞金がかかったバトルの方が殺気立っていて勝ちやすいだろうな、と思いました。

 例えば、今回のブラックモンスター軍は賞金がない代わりにギャラが支払われていただろうし、そうなると勝ちにいくよりもBASEはライブをしに来た、みたいなリラックス感と、相手が裂固なのもあって勝ちに拘っていないように見えました。

 加えて、コンプラをかけまくるスタイルのBASEは常駐するモンスターではなくチャレンジャーで見てみたいなと思いました。

 まーつまり……

 チャレンジャーで勝ちに拘る殺気立ったBASEが地上波でまた見てみたい!!!!

 というのがまず考察1です(笑)

 

 考察2 最近のダンジョンの審査基準の傾向とは?

 審査基準なんてないも同然----とはFORKさんの有難いお言葉ですが、本当にないも同然なのでしょうか?

 僕が最近感じた審査の傾向は

 

1.何よりも聞き取りやすさ+印象的な韻。

  観覧に行ってみて思ったのが意外と10代のヘッズが多い事。もしかしたらダンジョン

 しか見ない。というビギナー層も多いのかもしれないですね。会場でのバトル慣れをしていない層は先ず聞き取る事から始めます。聞き取りやすい上での韻。という事で滑舌が良いラッパーが勝ちやすいのかな、という印象です。

 これで苦戦しているのがACEではないでしょうか?韻はたくさん踏むのですが、聞き取り辛く会場もあまり沸きません。反対に勝ち星が多い呂布カルマはどうでしょう?

 最近は聞きやすいパンチライン+重みのある韻で勝率が右肩上がりです。

 チャレンジャーではどうでしょう?

SIMON JAP

peko

ミステリオ

CIMA

と二代目に善戦したラッパーは皆聞きやすい言葉と、分かりやすい韻が得意です。

 

2.二代目の弱点と言われているフロウ。

 二代目モンスターはフロウが得意なタイプがいないので、聞き取りやすさ+多彩なフロウをつけることでチャレンジャーが有利になる事が多いです。

Lick-G 

MCニガリ

MU-TON

 上記二人は100万円を獲得、MU-TONは辞退をしたので負け知らずです。MU-TONは何言ってるかわからないとか言われてますが生で聞いた感じ「その英語が何を意味しているか分からないが、全然聞き取れる」という印象です(笑)

 

3.DOPE(悪カッコいい)なMCは勝ちにくい?

 フロウがあってもドープなMCは勝ちにくい印象です。先ず大前提でヒール(悪役)になりやすいのでダンジョンの客層は肩入れしにくくなる様な気がします。

MULBE

D.D.S

BASE(チャレンジャーにならないと分からないが…)

 あと単純に難解でドープなワードで沸かないなーというイメージ。

 

早い話……ダンジョンはやっぱりテレビ向きなMCが勝ちやすい

 これにつきます。意図的にはないにしろ、ビギナー向け、一般層向けの番組なので観客もそういった層が多いです。観客が盛り上がるのが一番の審査基準だとしたら、

「初めての人にも分かりやすく、言葉が聞き取りやすい韻もフロウも巧みなMC」

 というのがダンジョンに有利なMCの特徴かと思います。

 

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さて次回はCIMAの登場!

ダンジョンでは8戦7勝中と相性がいいMC!!

裂固大ピンチ!!!!